スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Tag:スポンサー広告 

#283 Interactive研究者3:研究者の世界へ

3
研究者の世界へ

研究者はどのような経緯でその世界に飛び込むのか。


*Kはある大学の法学部の教授(実は駒村圭吾)。Aは別の大学の教授(実は蟻川恒正)。Mはまた別の大学の准教授(実は南野森)。KZ(筆者)はMのゼミ生である。

—飲み会は終盤に差し掛かっている—
KZ:K先生はどうして学者になろうと思われたんですか。
K:僕は元々医者志望なんですよ。
KZ:え、そうなんですか?
K:そうそう。あの、「白い巨塔」っていうドラマ知ってます?あれを見て医者になろうと思ったんですね1)
KZ:それまたどうしてまったく分野の違う法学に?そもそも理系から文系に変えたということですよね?
K:医学部には結局合格できなくて、浪人することになったんですよ。それでそのまま行こうかとも思ったんですが、白い巨塔って最後法廷闘争になるでしょ?あれを見て、法っていうものがこの世の中で大切なものだと感じたんです。それで法学部に。
KZ:ということで、文転されて慶應法に入られたわけですね。
K:そうですね。当時の慶應法はね、数学を選択科目で選べたんですね。文系にいったわりに、私は歴史が大の苦手だったんです。人物名みたいな漢字の羅列が全然頭に入らなくてね。それで得意の数学を生かせる慶應の法にしたんですよ。
KZ:で、院に行かれて、今研究者になったと。
K:院に行く気はなかったんですけどねぇ。いつの間にかこうなってしまいました(笑)。
KZ:人生ってわからないですね。
K:ホントそうですよ2)

—KZは同じ質問をA先生にも投げかけてみた—
KZ:A先生はどういった過程で研究者になられたんですか。
A:憲法の研究者になろうと思っていたんですけど、憲法ゼミに入っても多くの優秀な先輩の陰に隠れてしまうと思って憲法ゼミには入らなかったんですよ。
KZ:ええ!そうなんですか。
A:それで4年生のときに、樋口先生の所へ行って、助手にしてくださいとお願いしたんです。
KZ:それで助手になられたんですね。
A:いやいやすんなりとはいかなくて。助手にしてくださいとお願いしたら、樋口先生に「では論文を提出してください」と言われて。僕は論文が必要なんて知らなかったんですよ。
KZ:書いたんですか、そこから?
A:書いてないです、と樋口先生に言ったら、「書いてないんですか?困りましたねー。それでは。」と言って、憲法特集が組まれていた当時のジュリストを手渡されて、「この中から1つ論文を選んで、そのテーマについて書いてきてください。」と言われました。
KZ:何について書かれたんですか?
A:憲法の解釈に関する論攷が多かったんですけど、僕には解釈学は無理だと思って。そこで、どのように解釈するのかという解釈の方法に関する論文があったので、それをテーマにして論文を書いて提出したんです。そうしたら、樋口先生、大変気に入ってくださって。今でも大切に保管して頂いています。
M:それって発表されたんですか?
A:いえ、未発表です。
KZ:そんな経緯があったんですね。
That's it. Thank you for reading.


注:
1) K先生がご覧になったのは田宮二郎版だと思われる。私は2003年に唐沢寿明が演じた版で見たことがあった。
2) 以上の消息は、コチラのHPに詳しい。

*  *  *  *  *

 というわけでお二人とも全く異なる経緯で研究者になられたのだ。今や日本の憲法学界で重要な地位を占める研究者になられた偉大なお二人の学部時代のお話しを聞けたのは貴重である。蟻川先生のその論文、読んでみたいなぁ。。。
 これをもって連載はとりあえず打ち止め。また研究者の方と交流する機会があれば、第4章から書き続けていくことにする。


[2013/1/1(Tue)]
関連記事
スポンサーサイト

Tag:大学・学習  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
AUTHOR PROFILE

zuok

Author:zuok

CALENDAR
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
MONTHLY ARCHIVES
SEARCH
THANK YOU FOR COMING
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。